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「トーク・トゥ・ハー」

■ 2007/06/24 Sun 「トーク・トゥ・ハー」

久しぶりに、スペインの映画、
スペインの町並み、
スペインの風景。

この国は闇が濃い。(と、わたしは勝手に思っている)

あいのえいが、、、、です。

それは男から女へ、であったり
男から男へ、であったり
片方からだけの、であったり
断ち切れてしまった、であったり
女から女へ、であったり、
いろいろなヴァリエーションをもってはいるのだけれど
ともかく、ひっくるめて、「あいの」えいが。

……この監督さんはたくさんのあいのかたちをさりげなく
目の前に広げてくれるのがとてもうまいみたい、
というか、それをせざるをえないような。
オール・アバウト・マイ・マザーのひとだった。

私は、あまり俳優とか監督とかの名前をおぼえないでずっと生きてきたのだけれど
このウェブログをほそぼそ書くようになってきてから、たぶん無意識のうちに
だれがそれを創ったか、ということを感じ取るようになってきました。
読んでいるひとに最低限の情報くらいは、と最後にくっつけている
DATA、のおかげが大きいのは、まちがいない。

スペインの街は……バルセロナは
記憶のなかで、桃色と白とブルーでできている。
けれども、裏側に回ると、そこは、どこかざらりとしている。
砂ぼこりが少しイノチを持っているような、
ざらり。

それを心の中にももちこんで皆は生きて、息をして
孤独を感じて、
そのうらがえしのようにも
だれかを愛して、
失って、出て行って、舞い戻って

あらすじを日本の言葉で話すとこの物語はあんまりに
くだらないものへと貶められてしまう気がする。
だから私はなにもいえない、ただ
眠り続けるうつくしいひとを、毎日みつめてみつめてみつめて
そして語りかけつづける、他人から見れば無為とさえ言える毎日、
それが四年間分もつづいているということ、それを
「これまででいちばん幸福な日々だ」と言いきった男の
常識からはたぶんとっぱずれてしまった、でも、無垢とでもよびたいような
まっすぐにこちらをみている揺れないひとみを
少しだけ、うらやましいとさえ、思った。



data :
「トーク・トゥ・ハー」ペドロ・アルモドバル監督脚本、2002年、スペイン、113分
原題 : 「talk to her」
深い眠りの底でも、女は女であり続ける。
ハビエル・カラマ、ダリオ・グランディネッティ、レオノール・ワトリング、ロサリオ・フローレス
□ゴールデン・グローブ賞最優秀外国語映画賞受賞
□全米ナショナル・ボード・オブ・レビュー最優秀外国語映画賞受賞
□ヨーロッパ映画賞5部門受賞
□2003年アカデミー賞監督賞・脚本賞ノミネート
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by stelaro | 2007-06-24 02:20 | コトノハ:cinema