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「トンマッコルへようこそ」

■ 2006/11/04 Sat 「トンマッコルへようこそ」

最近気がつくと韓国映画ばかりみているかもしれない、
あるいは、アジア。
出会ったところや拾ってくるところは思い出せないけれども。
なぜか、センサーに絡みついてはなれないものたち。

ふかい映画です。
それは、奥が深い、というよりも
ただあらゆる要素がこのなかにつまっていて
ほほえみとかユーモアとか怒りとかかなしみとか
悪い夢もぬくもりもなつかしさも血も恨みも
めくってもめくっても次々にあらわれて
そうして、まるごとひとつのかたちを成して、ずしりとこころにぶつかる。
ここにいる、わたくしに、ぶつかる。
……たとえば、そういう、ふかさです。

ものすごくきびしい映画です。
かなしみの映画です。
それをつつみこんで、あかるい色とふわりとした花とみどりと
なにより素朴すぎて笑顔になっちゃうしかない、ひとびとの顔とことばとが
暗さを暗さだけで終わらせず
きびしさに眉根を寄せさせないだけの力を
もっているんだなあ、これが。

……と、ことばにするとつまんないね。

誰かの人生を深くまでいっぱい見てきてしまったよな、
出てきた誰かを本気で好きになりかけちゃったよな、
そんな、手で触れそうな想いを
じぶんのなかに、見ました。
くらくらするくらいに。

草すべりのシーンがとても好き、
そのあとに続くよみがえりの悪夢の光景までも、含んで。
あおい空の下で、過去の悪夢はおだやかにひろがり
今につづいているのでしょう。
それと同じように、
赤くもえひろがる炎や殺風景な瓦礫のなかで
やさしい思いはいつまでも、あたたかく息をしているのでしょう。

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by stelaro | 2006-11-04 21:15 | コトノハ:cinema