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「宗家の三姉妹」

2004年10月23日、土

「宗家の三姉妹」

中国という国の、ひろさ。それから複雑さとめまぐるしさ。
この100年くらいのあいだの中国を描いたものに触れるといつも思うけれど
この国のこのときに生きていたら、ぼくはいったい
「はたして無事に生きのびてゆけたか?」……そういう疑問。

ものすごく力のあるひと、、、それが軍事力だったり経済力だったり
知的能力だったり、力関係を察する能力だったりするのかも知れないけれど
そういう自分がもっているパワーをひたすらフル回転させて
文字通り刻一刻と変化してしまう時代を泳ぎ渡っていくこと
その力強さと、それから一歩まちがったら転落できる可能性のことを思って
ぴしぴしと身がかたくなる

一本調子でない歴史

すんごいなーと思いながらみるわけだけれど、なかでもいちばん
愕然としてしまったのは三姉妹の集った家のテーブルでなかったか、、、
中国一国の歴史を文字通り左右できる決定が
(つまり、それによって大虐殺がはじまるか否かという瀬戸際でもある……)
きらびやかな女たちのお茶のテーブルでなされているという、その情景

歴史を動かす才覚も手腕も、そしてそれをもっているという自覚もすでにあって
あとは使う自分たちがいるだけなのだと
それをとても端的に見せつけられたような気がして
なんだか眩暈のするような光景だった
三人集えばたしかにそれが実行できてしまうという事実
歴史は台所でつくられていた、文字通り
……チープな言い回しだけれど咄嗟にあたまにうかんだこと。

もてるものはすべて使って生き抜いていくのだ(あるいは「跳ぶ」のだ)という
とてもシンプルで力強いエネルギーがつきうごかす行動なのか知れない
そうしてそれを見失わなかったから
この人たちは、たとえある一瞬、誰かに対して醜く見えることがあったとしても
生きておわることができたのかも知れない
一方で、
運、というものの存在を考えにいれずには、いられないにしても

姉妹の留学先のアメリカかと錯覚しそうになる「ヨーロッパ然」とした邸宅と婚礼風景
海かなといつも思ってしまう、水平線のみえる大河
それをひとつの時間のなかにぜんぶ抱えもっているということ
その向こう側に見えてくる広さのことを考えた

冒頭にでてくるお墓のシーンがとても不可思議で、
たしか音廻洞、と彫ってあったと思うんだけれど
おまじないみたいに掛け合いをつづけながら走り回る、おそろいの服の女の子たちは
ほんとにかわいかった。パパのおしえる雪のなかのペンギンダンスといっしょに。



data :
「宗家の三姉妹」メイベル・チャン監督,1997年,香港・日本,145分
原題 : 宋家皇朝
中国に伝説となった三人の姉妹がいた。
一人は金を愛し、一人は権力を愛し、一人は国を愛した――
マギー・チャン、ミシェール・ヨー、ヴィヴィアン・ウー
ベルリン国際映画祭/正式招待作品
トロント国際映画祭/正式招待作品
東京国際映画祭女性映画週間/参加作品
あいち国際女性映画祭/参加作品
香港アカデミー 金像奨6部門受賞
中国 金鶏奨/特別賞受賞・百花奨受賞
台湾 金馬奨3部門受賞
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# by stelaro | 2004-10-23 17:00 | コトノハ:cinema

hello? スティルライフにて、はじめまして。

2004年10月20日の夕方に

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はじめまして

倉庫番の、結局のところさいごまでななしだった某猫です
あるいは、こげぱん、、、
なんでもカンリニンが小さいときに
「全体がしろくて背中があんずいろのねこを飼ってジャムねこさんと呼ぶのが夢だった!」

にもかかわらず、
そうして20年後、ある日まよいこんできたコイツはたしかにおなかは白いけど
ほかのところは真っ黒こげに黒かったので、
くるしまぎれにこげぱんと呼んだのが理由だとか、なんとか
焦げたあまりにやさぐれたパンのキャラクターとは、
とくに関係がありません……いや、ないはず



住所に指定した「noda kruco」は北十字という意味です
北でなく南のほうがふつうと思いますが
たんに宮澤賢治のお話の中に出てくることばでなじみが深かったので…
IDのほうの「steralo」は、星
釜石線の新花巻駅についている別名といったほうがいいかもしれません
となりが新幹線の駅なのに、ときどき無人
そのゆるりさかげんがとても好きでした
6年ほど行っていないので、だいぶ様子も変わったにちがいないですが
とりあえず頭のなかの風景は、その当時の
田んぼの中のプラットホーム

そういうわけで、なんとなく、はじめます。



その他もろもろのことがらについてアバウトヒアを、つくりました
記事に入る前にご一読いただければ幸いです

書いているひとの紹介は→こちら
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# by stelaro | 2004-10-20 18:50 | hello?

hello? アバウトヒア

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0 はじめに

どうやら公開するなり大量の記事があることになる気がします、ごめんなさい
見たいところを拾い読みして遊んでいただければうれしいなあ
なんとなく書きつらねたくなったこと、キノウの綴りと幻燈庫
2004年10月20日開始です
それ以前から記事がのっているのは、夏のあいだの写真を載せたかった都合です
このウェブログって掲載時間が過去にさかのぼれるんだねえ、かしこいなあ(感心)

1 コンテンツ

ウェブログなのにリアルタイムで投稿されている記事がかなりすくないです
書けるときに日付を調節しながらまとめてアップロード、しているので
なんだか気がつくと過去のものがふえているパターンが多いです……
一週間とか十日とか更新がなくてもあきらめないでください。ふえます。

 ■cinema
 その日にみた映画の話、あらすじ紹介でなく、ただ感じたままを書いています
 ■ブックレビュウ
 読書日記、および、本にまつわる思い出やなにかを
 ■点景、スロウデイズ、紅茶時間
 ぼんやりとした日常のこと、おやつに紅茶、見聞きしたなんとなくこころに残ること
 ■フォトノヲト
 メインサイトとのつごうで携帯写真をこちらにアップすることにしてみました
 ■arts+music
 この手に触れた音、この手に触れた色、かたち、大好きなCoccoや音楽の話
 ■服色日記
 ふだん着ているお洋服、オルガン、田園詩、ガーランド。エプロンがとても好きです
 ■スイカペンギン、日々笑事
 大好きなJRのキャラクターペンギンを主になんとなく笑っちゃう話あれこれ
 ■moon afternoon
 プライベートブランド「月の王冠」さんに絞っている服色日記
 ■about here
 コウシンホウコクのようなものとか
 ■かころぐらせん
 04年夏以前のことがらを扱っているもの、過去記事の転載など
 ■ps&p.s.
 サイコロジーアンドポストスクリプツ、この世すべての隅に生きるひとたちへ

2 リンク

以前リンクされていた方はご自由につなげてくださってかまいません
でもご一報いただけたらとてもよろこびます
2004年11月現在、URL自体が非公開設定となっていますので
検索サイトからはこのウェブログはヒットしないようです

>追記
とりあえず1000ヒットしましたので……公開に変更しようと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
(2005年3月14日)

3 コメント

管理人コメントはID=steraloでログイン状態からつきます
あまりたくさんつくこともないと思うので、ちらちら書いていってくだされば……
■管理人へ mailto : stelaro@excite.co.jp

うーん
とりあえず
あそんでいってくだされば……


2004年11月15日、管理人


date : 2004/08/10, shimbashi?
駅の柱に貼ってあったオータムフェアのポスター
あんまりこのみだったのでちらっと撮ってみました
ときどき、気に入ったポスターをみるとこうやって収集していたりします
自分の作品でないのでフォトノヲトには入れられないけれども
好きなデザインは、あちこちにたくさん
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# by stelaro | 2004-10-20 16:43 | hello?

hello? アバウトミィ

倉庫番こげぱん元飼い主、かたちばかり自己紹介
blog ID / stelaro
birth / 秋と冬の境目あたり
image / ↓こんな感じ?(2004年夏現在)
b0048645_1427184.jpg

ホリックなほど読んでしまうひと⇒江國香織
ホリックなほど聞いてしまうひと⇒Cocco(夏)、新居昭乃(冬)
何の因果か親しんでしまったひと⇒ミヤザワケンジ(作家)
何の因果か親しんでしまった国⇒韓国、スペイン

かばんのなかみ⇒カメラ

keyword 1 / 冬の日の、ひだまりのたまる午後三時
keyword 2 / 火星の上のねこだから、しんじないでねうそだから

思いつくままにすきなものごと
吉尾良里、たま(ぬいぐるみ)、ミルクティ、ポストカードあつめ、東京駅のなか
神田精養軒のアップルパイと手焼きクッキー、三谷幸喜のつくるコメディ
Suicaぺんぎん、Dollsごっこ、900番台の書架、ねこに遊んでもらうこと、そら

date : 2004/08/01
シャツ+スカート+エプロン=L.B.C+shopDADA+Garland
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# by stelaro | 2004-10-20 16:00 | hello?

今月今夜 金木犀

■2004/10/08 Fri 13:41 金木犀

金木犀が咲いた
それは三日間ひっきりなしに雨が降っているときの話で
玄関から外に出たらどこかで知っている香りがとつぜんしてきて
ふりかえれば山吹色のこまかい花がすずなりになっている
そういうふうに今年も金木犀が咲いた
それはたしか日曜日のひるまのこと

もくせいのはな。

金木犀の咲く風景にはどうしていつも雨がふっているんだろうか
あのオレンジの甘いにおいに、ちいさくふっくらとした花に
つやつやのダークグリーンに、おしげなくふりおちる雨の

通っていた高校の昇降口の左側には大きな金木犀の木があった
(もうひとつの昇降口には朴の木が立っていた)
季節になると木のぜんたいが橙色にそまるようなたくさんの花が咲いて
むせるような甘いにおいがしていた
三年生の頃だったか剪定のはさみを入れてしまったせいで
こんもりとした地面のコンクリからつづく山のような橙には
もうお目にかかれないけれど、でもあれは私の知っているなかでは
いちばんの木だったと思う、地面をすっかり染めていた枯れつぼみ

ちいさいころ、いつか住む家の庭には
金木犀の木を植えるのだと、きめていた

340日くらいはわすれていることをひきずって咲く
においのかたまりが今年もそこでひらいた
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# by stelaro | 2004-10-08 13:41 | 点景、スロウデイズ、紅茶時間

今月今夜 又三郎

■2004/10/01 Fri 08:35 又三郎

朝、
せんたくものをほしていたら手がつめたくなって
ああ秋だなと、思う

花梨も今年はなりどしなのか
まろやかにみどりの実が木の下にごろごろところがっていて
まだ香りはしないのだけれども
顔を寄せてみた、地面のうえに7つ、木の上に6つ

……あをいくるみもふきとばせ
……すつぱいくわりんもふきとばせ

胡桃の木を見たことがない。花梨の木だって以前は思ったこともなかったし
でも気がついたらそれが庭にあって、あのとんでもなくすてきな匂いのことも
今のぼくはちゃんと知っている、決してその実が想像していたとおりに
さわやかな心地のするものでないこともちゃんと
……ひとひらをつまんでがりりと噛んだ花梨の実はすごくすごく渋かった

それでもまた秋の日にはやはり花梨の黄金色を思う
どうしてあのすてきな香りの通りの味がしないのかといぶかしく思いながら

つめたくひえた指の触れる
ささやかにけばだったまだ何の匂いもしない肌
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# by stelaro | 2004-10-01 08:35 | 点景、スロウデイズ、紅茶時間