スティルライフ, I follow the sun

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「ホテル ビーナス」

■ 2005/06/30 Thu 16:33 「ホテル ビーナス」

ミュージック・フィルムのような(と書くと語弊があるかもしれないが)
不思議な色調の画面のなかにあるふしぎな「ビーナス」。
どこでもない街だということと
けれど、とても孤独な場所だということだけ
なんとなく伝わってきた。
異国の風景プラス異国の言葉、
なぜそれを選んだかは重要じゃない
ただ、醸しだされてくるのは「どこにもない国とどこにもいない僕ら」だから
きっとそれがフランスだろうがドイツだろうが英語だろうが韓国語だろうが
なんでもよいのである。

どこにもいない僕ら、
それでも生きてく、ということ、
例えばそれは、がらりとした空間でしかない空き部屋が
持ち主を得てしばらくすると
ベッドカヴァーや投げ出した靴や壁にかかった絵なんかで
確かに「ひとのいるところ」に変わってしまうことだ。
どんなに抗っても気配を消そうとしても
そこに住む人がどうしようもなく絶望していたり世界から隔絶していても
生きている気配が少しずつ満ちていくこと。

ビーナスの女主人、イコール、ビーナス、が
ものを喋るわけでもなく、しかし重い。
「生きてても死んでてもいいんだって?なら死んじまいな」
そう、本気で言える人ってどれくらいいるんだろう。
迷ったならとりあえずやめておけと言ったのはフロイトです。
時と場合により、非情なくらい正しい選択の方法だと思います。

チョナンの靴のつまさきとかかと、靴裏でつむぐリズム
びくりと顔をあげてそれに応じる少女、
ああどこかでこんな風景見たことがある、知っている、と思ったら
ずっとあとになってふと思い出しました
「EUREKA(ユリイカ)」にて物言わない兄妹と
バス運転手のなかに交わされてゆく
とんとん、と握りこぶしで壁を叩く、あの呼応だった。

それはとてもやさしい生存確認。
言葉でも叫びでもなく、ただ音とリズムで
ココニイルヨ。

そうして、自分より小さくて弱い
守るための存在がいるかいないかで
ヒトはどうでもよくなっちゃったりブレーキをかけられたりするのだろう。
そういう意味で、もしかしたら
いちばん小さくて弱くなるしかない子どもは
いちばんヘビィな重みを感じているのかも知れない。
自分自身を支えるという、その一点において。

さまざまな批評があるかと思いますが
ぼくはこの話、この世界を
そっと手のひらにのせて空が見えるところに置いてやりたい。
そんなふうに思う。



data :
「ホテル ビーナス」タカハタ秀太監督、2004年、日本、125分
草なぎ剛、コ・ドヒ、パク・ジョンウ
市村正親、中谷美紀、香川照之、チョ・ウンジ、イ・ジュンギ

※この感想は7月3日に書きました。
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by stelaro | 2005-06-30 16:33 | コトノハ:cinema

香り先立つ

■ 2005/06/29 Wed 「香り先立つ」

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咲き出でて匂い、漂い流れ

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そうしてわたしをつかまえる、梔子の色はやわらかく甘い

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by stelaro | 2005-06-29 17:52 | フォトノヲト

水菓子日和

■ 2005/06/28 Tue 「水菓子日和」

一日あれこれ外にいてあんまりあつい日だったのだから
もうアイスクリームよりもケーキよりもお茶よりも
ゼリーが食べたい、と思った。
涼しくてつめたい、とうめいでふるふる崩れてく
ほんのりの甘さがこの熱さにはちょうどいい。
思ったら止まらないから、ああ夏だなと思います。

b0048645_19503039.jpgアンセプスのオレンジジュレ。

なんだかね、ここのジュレ
どうにも好きなので。
地元の洋菓子屋さんだけれど
駅中にお店を出したので
気軽に行けるようになり、
ソフトクリームなどもおいしいですが
(フルーツソースがだんぜん美味)
今日はなにしろ
ゼリー気分であるからして。

スプーンでひとくちすくいあげ
ああ、ゼラチンは偉いなあ、と
しみじみと言って
容器の上のとうめいな
きらきらしたこの食べものを
しばらくみている。
目のご馳走。

ゼラチンの……口に入れるととけていくあたりが好き。やわらかくてうす甘いところ。
そうして実は栄養価が高くて消化がよいところ?

歩き回ってへとへとのからだには、とてもすなおにしみこむ食べものだということでした。
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by stelaro | 2005-06-28 18:50 | 点景、スロウデイズ、紅茶時間

Suicaペンギンの最近、5

■ 2005/06/28 Tue 「Suicaペンギンの最近、5」


みてしまったんです。

みつけて、しまったんです。

スイカペンギンが

スイカペンギンが

とうとう立体でマチナカを闊歩しはじめたのを……!

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……。


相変わらずJRはどこかで何かを

とても判っている気がしてならない今日この頃です。

ちなみにね、このペンギン
後ろに持ち手がついていて
カバンよろしく持って歩けるようになっています

つまり、、、
ハンディペンギンなんだねペンギン。
その気になったらお持ち帰り可なんだねペンギン。
なんだかわからないけど凄いねペンギン。

でも持ってみたら意外と重いんだねペンギン。(T_T)

と言うわけで誘拐は叶わず
私の手には文字どおり
あまることがわかったペンギン。

……でもでもすきにならずにはいられないぺんぎん。

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by stelaro | 2005-06-28 14:05 | スイカペンギン、日々笑事

梅雨に咲く花、色栞

■2005/06/28 Tue 「梅雨に咲く花、色栞」

いつまでも甘やかしたくなる草花は庭にのこり、ひっそりと咲きます。
たとえば、物干竿の下草として、、、みどりあふるる。


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露草。
地面に根付いた青のきれはし、暮れていくそらの色、
明けそめる前の、夜の終わりの青の紺


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どくだみ。
白い星みたいだと思っていた。
そのハート型の渋色の葉も少しふっくりとした四枚の花弁も
ただよってくる独特のにがみをもったこの匂いも。


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紫陽花。
今年いちばんの暑さのやってきた日に。
乾きかけていく、木立にまもられている。


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6月28日、早朝+午後、m.i.
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by stelaro | 2005-06-28 13:22 | フォトノヲト

ミュージカル・バトン

■2005/06/25 Sat 12:36 「ミュージカル・バトン」

ミュージカル・バトン、
最近そちらこちらでグルグルやっているのを見て、ちょっといいなと思っていたところ
とうとう七曜記からいただいたので受け取ってみました。
要するに誰かから回ってきた5つの質問にすきなように答えて
そうして次の誰かにまわす、というだけのお話です、、、
でもなんだかブログっぽくてよいなあと、思ったり、して。



 Q1:PCに入ってる音楽ファイルの容量

  調べ方がわからないというどうしようもなさで(><)
  そもそもスピーカーは電源を落としているので
  ソフトウェア内蔵の効果音くらいしか入っていないかも知れません。

 Q2:今聴いてる曲

  □ BGMなし。きこえるのは隣の学校の吹奏楽部のクラリネットと風の音。
  □ 頭のなかで回っている音は、今さっきまで、くるりの「坂道」。
  □ その前は二日くらい、映画「茶の味」の挿入歌「山よ」、当然映像(PV?)付き……。

 Q3:一番最近買ったCD

  □ SINGER SONGER 「初花凛々」

 Q4:よく聴く、または自分にとって大きな意味のある5曲

  □ 新居昭乃 「ガレキの楽園」、きみにおくるあいのうた
  □ Cocco 「小さな雨の日のクワームィ」、最初に聞いたこっこ
  □ 久石譲 「A Summer’s Day」、幻想第四次銀河につづく道
  □ 菅野よう子 「BLUE」、GONNA BE FREE
  □ THE YELLOW MONKEY 「球根」、失恋成就ソング

 Q5:次にバトンを渡す5人

  □ 「あきゅっぽりあん」 あきゅっぽさん
  □ 「Side-B論」 じぇりさん
  □ 「下町の飛び魚」 Kyouさん
  □ 「TSR Blog」 管理人さん
  □ 「moonquake」 kyoさん




……以上です。
これはもしかして不幸の手紙ならぬ音楽の手紙かと?(笑)
思いついたら受けとってくださいな。
そしてミュージカルなバトンは地球をぐるぐる回っていくのですね
5×5×5×5×………
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by stelaro | 2005-06-25 13:36 | about here

ココダケノハナシ

■ 2005/06/23  「ココダケノハナシ」

b0048645_16344032.jpgさて、過日、
携帯電話なんてもらっちまいました。

こんなふうで。

でもこの携帯電話は贋物です。(?)

つまり解約された後の形だけ電話で
電波が届いておりません。常に圏外。
でも、常日頃から
写真が撮れる携帯電話がほしい
電話なんかはかけられなくていい
メールだっていらない(打てないし)
写真が撮れればどうでもいい
とぶつぶつ言っておりましたから
つまり、望みどおりのものを
手に入れたということになります。

やれ、めでたや!

そういうわけで携帯電話を持っている私を目撃しても番号をきいてはいけません。
これはたぶん……時計と目覚まし兼用のプチデジタルカメラだから。(笑)

そのかわり、今後のこのスティルライフには写真画像が
一気に増えてふえて大変なことになるかもしれません。
いや、かもしれない、なんかではなくて、
もうすでにずんずんと増えはじめているのですが、、、
そんな、ココダケノハナシ。

今日の服 :
ブラウス=古着、ノーブランド、
JSKエプロン=ストリートオルガン、帽子=アップルハウス
パーカー=サニークラウズ夏のとっておき生成りパーカー
帽子につけたコサージュ=ガーランド
ペンダント=近所の雑貨屋さんのハンドメイド品、濁った緑のガラスできれい
写っていないけどスカートはストリートオルガンの赤茶ギンガムチェックです
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by stelaro | 2005-06-23 20:33 | about here

アイビー

■ 2005/06/22 Wed 「アイビー」

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いとおしい、かたち。

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by stelaro | 2005-06-22 17:59 | フォトノヲト

「落下する夕方」

■ 2005/06/22 Wed 「落下する夕方」

好きな小説、とその小説を映像に変えた映画、は
わたしのなかではまったく別のものだから
江國香織の作品の映画!という気負いはほとんどなくて
でも、けれど
この物語はやはり好きだと思ってしまった。

夕方に、すうっと落ちてしずんでいくブルートーン。

原作の「落下する夕方」の、あかるくてかなしい雰囲気や
どうしようもない時間の懐に陥って、ちっとも潔くなく
すでにピリオドを打たれた恋にしがみつく「梨香」という女性は
私にとっては不可思議に魅力的だと思う
そうやって生きることが好きかどうかは別として
彼女の育てるミニばらやしょっちゅう歌っている鼻歌や
美容院に行ってシャンプーをしてもらうこと、、、
その微妙なトーンのあやういけれど正しいままの生活が。

けれど映画になったこの夕方の時間の中ではそれ以上になぜだか
華子を好きにならずにいられない。
根津華子。
怒られるのがきらいで、ふらふら家を出たり入ったりしている華子。
子ども以上に、たぶんつくられてしまった子どもっぽさで
道草を食うようにそのあたりで生きている華子。

ああ、と腑におちること、落ちてしまうこと
それはふたりが車のドアを隔てて言う別れの挨拶だ。
梨香が華子にむかって言う、「いってきます」、ということばと
華子が梨香に言う、「いってらっしゃい」、ということば、
そのあいだに存在する距離とも呼べない落差。

応えを求めないでことばだけ放つことがどれだけむつかしいか
少し想像すれば、たぶんそのひとりぼっちさは計り知れず
いつもにこにこと笑っているだけの我儘かぎりないこの「子」が
裏で何を思っていても、どんな過去があっても、
その人生の休憩場所に誰をもとめても
なんだか、愛さずにはいられないような気がする。
健吾が、4年間同居していた梨香をあっさり置いて
華子、という存在に転んでしまったのも
……とても正気の沙汰でないけれど、わたしにはうなずけてしまう気がする。
それが、アウトラインだけ語ればどんなにむちゃくちゃなふるまいでも
本人同士にとってはそれだけしかなかったのだ、というかたちが
おおよそ、恋にはたくさんあると思う。

原作にもどってしまって申し訳ないのだけれど
ふたたびこの物語とそのなかの人を思い返すとき
ぴったりしている、と感じるのは文庫本の裏表紙に書かれた
小説「落下する夕方」のあらすじにあるこの一文だ。
「愛しきることも憎みきることもできない人たち」
そう、この映画の登場人物はどれひとりとっても
ものすごく愛せるわけではない
きちんとした大人の梨香も、彼女をふった優しい健吾も。
華子なんて目の前にいたら腹が立ってしかたないと思う、
でも、、、横面をはたいて罵るのじゃなく
この屋根のなかに入れてしまうのだ。きっと、きっと。

旅に出よう、と言った華子と、それについて行った梨香と。
けれど梨香は次の日東京に帰っていって
そのことが、わたしはかなしくてしかたなかった。
もうしずかにほほえむくらいしかすることがないくらいに。

ハヴァ・ア・ナイスライフ。



data :
「落下する夕方」合津直枝監督、1998年、日本、106分
原作 :「落下する夕方」江國香織、角川書店
好きになることは、 なんだか哀しい・・・。
原田知世、渡部篤郎、菅野美穂、国生さゆり、大杉漣、浅野忠信
1998年ベルリン国際映画祭正式出品作品
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by stelaro | 2005-06-22 17:22 | コトノハ:cinema

梅雨涙

■ 2005/06/22 Wed 「梅雨涙」

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どこまでも降り続ける音だった。

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by stelaro | 2005-06-22 07:23 | フォトノヲト