スティルライフ, I follow the sun

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春に咲く、夜。



あしおとと聴く
鈴の音、
とりこぼしたきのうから、びびく
きみが鳴らした
ここにきているよ…と

りん。りりん。
さりさりさり、

きみにはもうきこえないの
きこえなくとも、いいの
祈ったとおり、やさしい
場所にいるのなら……もういいの


あたたかくなったら
風鈴を買おう
かいがらも、がらすも
消えた場所のおんがくを小さくうたいながら
窓際のぼくをつつんで去るかな

それくらいのことも口に出せずこの春も
大きな掌がそこらじゅうを揺さぶった…やまない
咲いたばかりのうさぎの耳が、はらはら
ただ驚きながら堕ちていった
そらにむかって
はなひらいたことを刻めないうち
ぼたりぼたり、はらはら

やはらかくしろい花のあかり

のどの痛みになきながら
引きはがされてゆきます
大きな掌につかまれてずんずんと
いってしまう
ひきずりまわされた冬の断末魔

しろいともしびをまぶたのうらに
涙するときもなしに
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by stelaro | 2008-03-23 06:50 | コトノハ:呟