スティルライフ, I follow the sun

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3時55分、闇ふるかたち

すでに冬をぬぎすてた、しかし
春の衣はまだ着込めずに
両辺をわたりあるいていくきさらぎ

そのほそくかさねた腕先に
水の矢がふる

つきささり崩れ
崩れおちてしずむ
過ぎたことを知らせるために
もう
それ以上ながさなくとも
過ぎたものは過ぎたのに
わかっていますとさけんだのに
敢えて、
落ちてさしころし流し去るそらの意志

あなたを追おうと闇をかすめた
影、行く手の決まらないまま
探っていく
文字通りのてさぐりだねと苦笑して、わたしの腕先
つめたさに囲う

水の矢がふりおち水の矢は刺さる
いまをすべてと囁く
その先の芽をそだてながら
わたしの芽をのこらずつぶし
うたう
うたう

あなたの愛した雨の音を
あなたをつつんだ雨けぶりを
わたしから奪うように延々と
きさらぎの天の矢はつぎつぎに落ち
みわたすかぎりを変えてゆく

突き刺さる刺のせかいの真中にて
ほらもう見えるのは闇にかがやくきれぎれの銀
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by stelaro | 2007-02-18 04:26 | コトノハ:呟