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12月、恒例のひとに出会う。

■ 2006/12/2 Sat 「12月、恒例のひとに出会う。」

うらうらとあったかかったひるまの日、
ああ気がつけばそろそろ12月になるのだなあ、と
てとてとと、散歩歩きのような足取りで
気まぐれに、ちがう道をぐるりと回ってやってきて、
そうしてまた、このひとに出会いました。

12月、恒例のひとに出会う。_b0048645_031315.jpg

こんにちは。


このひとは、ペットグッズショップの看板犬さんです。
ほんものの看板犬さんもいるようなのですが(そちらは白のけむくじゃらの小型犬)
お店のガラスのドアの向こうで跳ね回っていて、あまりお近づきにはなれません。

こういうあてどなき歩きをするようになってからこのひとに出会い
会うたびに思わずこんにちはと言い
忘れたころにまた出会い、、、と、くりかえし
私が知るかぎり、かれこれ三年はこの場所にどっしりと座って
「りっぱな看板犬」の役割を果たしているのですが
(なかには台風の日さえあったのですが!)
どうも、その重量に見合ったカンロクと哀愁をもっているように思えてしかたなく
そのあたりがどうやら、尊敬しつつともだちになりたくなっちゃうような
ポイントのような気がします。

実際、カメラのファインダーを通すと一気に哀愁が増してしまうので
被写体としてはかなり難しげなひとです。
ほんとうにねえ、ヒトの目でみると凛々しいのに
どうしてかなしそうになっちゃうの?もう一枚いいですか?
と、話しかけながら延々写真を撮っては、「ありがとうございましたさよなら」
とお辞儀をして帰っていくエプロンスカートな人間+犬の図は……
傍からみると、たぶん、かなり奇異なんであろうか。
いやきっと奇異だろう。

ちなみに、今回すっぽり着せられたサンタクローズ装束をみて思い出したこと。

「ケンタッキーフライドチキンの前に立つカーネルサンダース人形は
地球上世界各国共通ににょきにょき立っているとおもいきや、
実は日本支店にしか、いない」

薬屋さんの前のケロヨン。
不二家の前のペコちゃん。
ケンタッキーの前のカーネルサンダース。
小樽のケンタッキーのカーネルおじさんは黒ブチメガネをなくしていた。
ああ66歳でフライドチキン屋をひらいて大成功したカーネルさんだけど
まさか、太平洋をはさんだ反対側の国で
無数の自分の分身が、にこにこ笑いながら
お店ごとにカスタマイズされてみたり老眼鏡を落っことしてみたり
クリスマスにはサンタ姿になっていたりするなんて、いや想像しただろか。

そうして私はといえば
日本中のケンタッキーのお店の中に、あのカーネルさん専用の
サンタ装束が一着ずつしまわれているんだなあということを想像して
わけもなく、うきうき笑いがこみ上げてくるのだった。
ああ、日本中にちらばる隠れサンタさんたち!
by stelaro | 2006-12-02 22:35 | 点景、スロウデイズ、紅茶時間