スティルライフ, I follow the sun

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刈られた草の声を聞き

あのひるま、
回転するやいばにちぎりとられた緑の茎が
ただ横たわり息絶えて
今、この濃い闇のなかでよみがえる
まきちらされてそら飛んだ葉の
太陽に乾いて赤茶けたみどりの
そのあとを引き継ぐおさない続き

寝床で天井をながめながら嗅ぐ
ゆっくりと、空の水のみ育つ気配を

いちばん先立つさみどりの韮、
触れられそうにありありとすがたを現す、空を仰いで
その強さに隠れるように
やわらかな、水をふくんだものどもが
この闇のなかゆっくりと
はぐくまれているにちがいなく

寝返りをひとつうち
わたしが腕をのばす
夜の脈がひとつ
手のひらの内で呼吸して

ほら入れ替わってゆく脱皮してゆく
蒸されて焦がれてどこまでも
果てなく行こうとする真夏の真夏、
その少しだけ狂喜じみた無謀な勇気に
みんなみんなが染まって、そして

次にくる
太陽をまっている
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by stelaro | 2006-08-02 03:51 | コトノハ:呟