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スティルライフ, I follow the sun

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はつなつ、散歩、初花凛々

■ 2005/05/24 Tue 「はつなつ、散歩、初花凛々」

駅あたり、
綿ローンの茶色のエプロンと同じトーンの靴と帽子でもって
ふらふらてくてく時計を見上げてみる。
ざわざわざわざわ歩いてゆく人たち、
無鉄砲に雑音のなか
午後5時半、
手提げかばんにおくすりと切り売りレース生地。
エスカレーターに乗ろうとしたら止まっていて
珍しいなとぼんやり見上げていたら
停電だそうだ。
それもまた珍しいな。

いつもは裏にひっこんでいるスーツのおじさんや
ピンク色の制服を着たお姉さんたちがどこからともなく
わらわらと出てきてあちこちを点検している。
止まったエスカレータを歩いてのぼってくる人がいる。
お店の電気ははんぶんくらいになっていて
そう言えばなぜか白熱灯だけでもっていて
5月下旬の今には少し暑いようです。
ビルの中でもそれでも初夏は初夏。

よくわからないけれど気まぐれでCD屋さんに寄り
ひらけた店頭に立ち尽くしていたところ目の前に
なんとか見たことのあるポスターが貼ってあったため
ぽやぽやと近寄り手にとって
みた。

SINGER SONGER、初花凛々。

5ガツ25ニチ堂々発売。

CD一枚手にもったままふらふら30分も店内を歩いてしまう
ほしかったもの・待っていたものはどうして
手に入れるまでに何か時間が要るのだろ。(私だけ?)

最寄のそのCD屋さんは決して「タワーレコード」などではなく
それだからか扱いはちっこいけど
でも
なんとなく嬉しかった気がするから今日はそれで十分です。

さて

いつこの音に触れようか
きわめてハッピーな筈の
姫プラス4人の男どもバンド。
時間が熟するときはいつか知れない。

本屋さんに行ったらおもしろそうな本がたくさんならんでいて
あんまりどきどきするので一冊も買うことができなかった。
とりあえず高橋源一郎の「ミヤザワケンジ」は読むべきだと思う。
装丁も「込み」でね。

そんな、日。



今日の本:
ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ」高橋源一郎、集英社、2005年5月




追記:5ガツ25ニチ、朝

雨上がりのよく晴れた朝に寝不足のあまり初花凛々をねぼけまなこで開封す。
初花凛々、たしかにほんとうにCoccoとくるりがブレンドされていて
ぽやっとした頭のまま幸福にわらってしまった、
ハロー、ハロー?

365ニチ×4年分まかせなさいと待っていた果てに
こんなことを言われたらちょっとやはり
嬉しくなって笑って泣いてしまうのもふしぎじゃないよって
出かける支度をしているひとに、ぼくがそう言った。

さも当然のように
ずっとだいすきだよって
そのままで。

窓をあけはなしたらつめたい風と青い青い空。

「……生きてゆける。」

はつなつ、散歩、初花凛々_b0048645_1182543.jpg

by stelaro | 2005-05-24 17:43 | arts+music