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三木由記子さんとクレヨン王国のこと

■ 2005/03/02 Wed 16:24 「三木由記子さんとクレヨン王国のこと」

枕元の本のページを、とろりとろりめくっていたら
残りの、まだ読んでいない場所のどこかから
落っこちてきて、たたみの上にかさっと落ちたしおりを
つまんでみると
それは
文庫本にくっついてくるオリジナルの紙でできたやつで
そういえば中学校のころから買い集めた本には、いつもたいてい、
こんなしおりが必ず付いていたなあと、思い出した

おとな用文庫本には一律おなじデザインのすっきりしたものとか
新潮ならばきちんと紐が体裁としてついているけれど

買うものによって、買うときによって
いろいろちがった、カラフルなイラストのついたやつ
たまに読者の投稿イラストをデザインしていたり
片面が新刊案内だったりして

うらがえしてみたら、それは
三木由記子さんの絵を使ったもので
楽器を吹いている黄色とか赤のクレヨンが虹をわたっていこうとする図柄だった
クレヨン王国ファンタジーランド、と紺色の活字で添えてあった
クレヨン王国ファンタジーランド
そういえば
わたしは今あるいはもう少し以前まで、かなりしつこくたくさんの
絵、を色鉛筆で描いていたんだけれど(今はわけあっておやすみだ)
その、なんだか際限なくきりなくかさねた多色遣いの色鉛筆絵のはじまりが
この三木由紀子さんの絵だったと唐突に思い出した
あの詩画集のどこかにあった、ころんとしたいくつものいちごと
それをかかえるクレヨンのまるくとがってつやつやした、三角帽子

ただひといろを平面にむらなく塗るのではなくて、おなじひとつを
濃く塗ったら、うすく塗ったら、ほんのちょっとかすれさせてみたら。
フチどりをしたあとは塗りつぶすのが良かった白地図とまた別に
まるかったりななめだったり、奥行きが出るおもしろさよ。
色紙を切り抜いたいちごじゃなくて、まるくておいしそうないちごを
自分でも描きたかったと、それだけの理由
……わたしはクレヨンもいちごも好きだった、今でも。

持っていた色鉛筆はそのとき11本しかなかったので
(なぜ11本かというとみずいろを無くしてクーピーがかわりに入っていたからだ)
プロの絵描きであるところの人が出版している画集の色合い、には
どうしても似るわけもなく、こんな色の色鉛筆はどこにもなく
そういうわけでしかたなくはじめたのだった
ひとつの場所をつくるために使う何回もの重ね塗り
もちろん最初から今みたいに描けたわけではなかったけれども……
(正直ひとさまに見せていいなと思えるのはつい四年程前からにすぎない)

つるり、つるん、つやつや、
そんなものが
紙の上に
出てきたらよかった

b0048645_1719470.jpg

なんとなく色鉛筆絵、たぶん1998年くらいの古いのです、画質はかなり落ちてしまってますけど
……もとは。官製はがきの裏四分の一にみたないくらいのちっちゃい絵なんでした、これが
かずすくないけれど手元に残っているうちのひとつ。何百枚になりそうなほかの絵はみんな今は
どこにどうやっているんだろうとたまに考えます。大事にされないまでも、残っていたら、いいなと



追記:
今この詩画集(「クレヨン王国ファンタジーランド詩画集」といいます)って
出版されているのかなー、とちらりと調べてみたら
もっとずっとびっくりした結果が……
福永令三さん著作のてっぺんに、ぴたり、と何の気なしにあるもの

「クレヨン王国月のたまご(完結編)」

………カッコかんけつへんカッコトジ、ってなんですか!なんですか!

そして出版は2005年2月

……がおーん。
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by stelaro | 2005-03-02 16:24 | コトノハ:ブックレビュウ