11月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2521ページ
裏庭 (新潮文庫)読了日:11月06日 著者:
梨木 香歩
>視覚的に圧倒的なファンタジー。
読むのは三度目くらいなのだけれど、ここまできて
少女の気まぐれと正義から抜け出して
ほかの視点から、ものがたりをながめることが、やっとできてきた。
それからはスープのことばかり考えて暮らした (中公文庫 よ 39-1)読了日:11月08日 著者:
吉田 篤弘
>読んでいるうち、あたまのなかでサンドイッチとスープがどんどんふくらみ
タイトルのとおり「スープのことばかり考えて」読みました。
なんとなく人に朗読して一緒にいいねえとかおなかすいたねえとか
つい、言ってみたくなってしまうようなエピソードがぎゅうぎゅう。
観用少女 2 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)読了日:11月09日 著者:
川原 由美子
眠れぬ夜の奇妙な話コミックス 観用少女 III (ソノラマコミックス 眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
読了日:11月09日 著者:川原 由美子
嵐の季節に―思春期病棟の十六歳
読了日:11月09日 著者:ヤーナ フライ
>映画化されたおかげか「17歳のカルテ」が
とても有名なのだけれど、原作を読んだ身としては個人的には
よほどよい、と思う。ストーリーがきちんと立ちあがっていて。
ノンフィクションであるところはおなじ。
白の鳥と黒の鳥 (角川文庫)
読了日:11月13日 著者:いしい しんじ
>短編集。いしいしんじは、なにかとてもいいもの、
なにかとてもやさしいせかいを描いて
そういうことができるから、逆に
みにくさやそこぐらさも、同じくらい鮮明にえぐりだすことができるのか。
わたしはきらいじゃない。
前に投げだされたそのくらさ、がときたま
無邪気なくらい、まっすぐこちらへ向かってくるにしても。
ミーナの行進 (中公文庫)
読了日:11月18日 著者:小川 洋子
>小川洋子のつくりだすお話は、いつも「喪失」が描かれる気がして
だから、それがいつ現れるのか現れるのかと、どきどきしながら読んだ。
なにが喪失だったのか、崩壊の兆しだったのか、は
読むひとが立ち会って見とどけて欲しいなと思う。
読み手のあたしはまるで本の中の「私」になって、
栗色の髪のミーナと、一緒にくらしていたようだった。
閉鎖病棟 (新潮文庫)
読了日:11月26日 著者:帚木 蓬生
>ひとむかし前の精神病院でのお話。
…ということをとりはらっても別に違和感はないと思う。
そこにあるのは、ただあたりまえに成り立つ世界で
異常なはずのコミュニティは、淡々とやさしく続いていく。
否定されがちだけれど、ぬるま湯は大切なんだよということばを、
咀嚼するように、噛みしめた。
読書メーター
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
活字がないとうまく暮らしていない人間が
これだけの字で一ヶ月やりすごしたのか、
ということに驚きつつ、でも活字なし生活、続行中。